次回、Kenichi Fujiwara TRIOは7/13水曜にお届け。どうぞお楽しみに!
お店 u-ma kagurazaka
場所 東京都新宿区矢来町132-5
東西線 神楽坂st 2(矢来口)の改札から早稲田通りを右へ。
Tel: (03) 6873-6746
メンバー alto sax 藤原健壱、piano大村直治、bass大森哲也
時間 open 18:30 start 19:30
MC ¥3000 drink別
当日はWestCoastJazzのクールな空気感をベースに、各メンバーのカラーがブレンドされ、
その場のインスピレーションで創り直された「そのとき、その場」でしか発現しないジャズをお届けします♪お楽しみに!
premium single 第2弾は9月配信です!
今回の参加ピアニストのYozakura氏、クラシックのフィールドだけど、ジャズピアニストのBill Evans ビルエバンスやジャズ・アルトサックス奏者のPaul Desmond ポール・デズモンドも聴くというレアなクラシック・ピアニスト。
ジャズは、ジャズ語というか言語的な側面があるので、その文法(ジャズ理論)や慣用句は、ジャズのあいさつみたいなものとして、ジャズ・ミュージシャンとしては、知ってるほうがいいわけです(例外的に知らなくてもいい)。
ただ、その伝統をふまえた先にある、本当のジャズ・スピリットは、自分の心から湧き出る言葉で、「いったん枠をはずして」インプロバイズしてこそのプレイ、、が先人の言う「本当のジャズ」スピリット。モダン・ジャズの創始者でもあるアルトサックスのチャーリーパーカーの言葉でもありますね。
そんな思いもあり、今回は、長い間、、ジャズ・フィールドを歩いてきた藤原と、クラシックのフィールドからジャズを感じるpianist Yozakura氏との共作となりました。感じたままの、そして究極のシンプルなピアノ・プレイ♪
sampleはinstagramから。そして さらに詳細は後日!
画像はSelmer super balanced action。1920年代〜1960年代のものは、メーカーに関係なく、音に密度があり、細やかさとやわらかさ を感じます。特にSelmer社のサックスはシルキーさが特徴でしょうか(好みの分かれるところ。現行のモデルで、そのニュアンスが踏襲されているタイプもあります)。
マークⅥアメセルは音量というよりも倍音のおいしい周波数帯域が強調された感じ=コンプがかかった感じ。
コーンに関しては、そこに野性味が加味された鳴り方です。 すべて人の手によって作られた楽器で、しかもオリジナルを発案して試行錯誤の上、世に出したものというのは、そのオリジナルを作り出した人にしか知り得ないノウハウがあるものですね。 20代のころボストンのEmilio LyonsというStanGetzの楽器も診ていたことでも知られるリペア職人の方に楽器を診てもらった時に聞いた話ですが、接続部に使われるゴム質の部品の年代にもこだわっておられ、もちろんその部品だけで音色が変わるということはないが、材質、塗料、、そういう小さな積み上げで総合的に素晴らしい音色を奏でられるのだよ、と。 とはいえ、やはりビンテージの楽器については、その鳴りの素晴らしさは気のせい?だとする実験結果もあります。 2010年にインディアナポリスのホテルの部屋内と、さらに2012年にパリのヴァンセンヌの音楽ホール(2004年に発足)、そしてそのリハーサル室において、 バイオリンの名器Stradivarius ストラディバリウスと現代楽器とのブラインド比較テストが行われ、いずれも現代楽器が勝ちました。 しかし私見ですが この実験には不確定と思われる要素が、、、。 そもそも、、 ●実験会場について、、
ストラディバリウスが作られた18世紀ごろの演奏場所に使われた建材と同条件の建物環境だったのでしょうか。 建物の建材と楽器との共鳴関係は密接ですから会場によって鳴りも違いますね。楽器と周囲の建材との相性があることも奏者の方ならよく経験することと思います。 ●また18世紀ごろの人間の聴力と、便利になった(私も含めての)現代の人間の聴力の、音の判別能力が同条件といえるでしょうか。 ●そのストラディバリウスが楽器としての絶頂期をすでに過ぎていたかもしれない。 ●またオーディオ プロフェッショナルでありケンウッドUSA会長の中野雄さんのコメントの引用として(多くのミュージシャンも同意見)「古楽器は、長く演奏されていなかった場合には音色が悪くなるため、奏者が楽器のポテンシャルを引き出すには多大な時間と労力を要する」 等々、、不確定要素が気になります。もちろんサックスとバイオリンはその歴史も異なりますが。 私はレッスンではなるべく生徒さんと条件を合わせるために現行の楽器を使用します。運指も格段に改良され、部品も潤沢です---最後は個人の好み、、答えがない、、そこがまた面白い世界ですね。